2010.01.11 |
Hyphen Design News "Inglourious Basterds"
イングロリアス・バスターズ「イングロリアス・バスターズ」、すなわち「栄光なき野郎ども」。1976年のイタリア映画『地獄のバスターズ』(The Inglorious Bastards)を下敷きにした、タランティーノ監督による戦争映画である。 もとよりタランティーノは『レザボア・ドッグス』以前より、ユニークなダイアローグを書くことで注目を集めてきた。本筋に関係のないウダウダ話。どうでもいい無駄な会話。そんな饒舌が垂れ流されているあいだに、裏で緊張がじりじり沸点へと向かっていくような、そんなサスペンス。「イングロリアス・バスターズ」は第62回カンヌ国際映画際で上映され、クリストフ ヴァルツが男優賞を受賞し、全米3165館で公開され、3805万ドルを稼いで週末興行収入1位となり、『パルプ フィクション』の2億1400万ドルを超えてのタランティーノ映画で最大のヒット作となった。 実は本作の主人公は「イングロリアス・バスターズ」......ナチよりも残酷非情にナチを狩るアルド・レイン中尉(ブラッド・ピット)率いる、主にユダヤ系アメリカ人の連合国軍秘密部隊......ではない。実質的主人公は1941年、占領直後のフランスの農村でナチに家族を皆殺しにされた美しきユダヤ人女性・ショシャナ(メラニー・ロラン)。3年後、生き延びた彼女はパリで映画館を経営していた。 ......って、おお、なんて設定だ(笑)。ナチが映画というものを宣伝工作の重要なファクターと看做していたことはよく知られているが、映画狂のタランティーノはあろうことか、映画館という場でショシャナの復讐を果たさんとするのだ! |